あらゆるものの色を真似て色を作ってくれるペン「Scribble Pen」を知っていますか?
このペン一本で、フォトショップのスポイト機能のように身近にある様々な物の色をスキャンし、内蔵のインクで再現してくれるという夢のようなペンなんです。
目の前の花の色をその場で描くことや、自分の肌をスキャンすれば本当の肌色の再現ができるということですよね!
2年ほど前にアメリカで開発され、発売間近というような話もありましたが、現在もクラウドファンディングへの出品は見られるものの一般流通はしていない様子。
このペンは、内蔵されているRGBの3色インクの表現で1600万色もの色の再現が可能とのこと。
私たちもインクジェットプリンタとメディアを使い、お客様の希望をくみ取り表現することが大切な仕事の一つですので、色再現の仕組みやどこまで色を近づけることが可能なのかとっても気になるところです。
ここ数年サイン業界で人気のラテックスというプリンターも、同じくRGBのデータを用いますが、プリントは6色のインクで出力されています。
それによりかなり広い色域で鮮やかな仕上がりになるのが人気の理由なのですが、出力するためのデータバランスやメディアとの相性により、色の再現には細かな調整が必要になり、このペンでスキャンするような一筋縄ではありません。
現在は、オペレータの経験や技術・色校正の繰り返しによりイメージ通りのカラーを出力できるよう注力していますが、将来この技術が大型プリンターに転用されたり、色再現の常識が変わっていくのかもしれません。
さて、この夢のようなペンはお値段も15,000円程度からと、それなりに手が届きそうな現実的な商品。
自分でちょっと楽しむのもよし、お子様へのクリスマスプレゼントには・・・(クラウドファンディングなので)ちょっと間に合わないかもしれませんが、色に関わる仕事をしている人は一度は試してみたい未来の商品ですね!